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学生インタビュー:スジナ・文化を越えて ― 日本で学ぶネパール出身

  • 執筆者の写真: Eliza
    Eliza
  • 2024年3月15日
  • 読了時間: 4分
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今回は、山梨外語学院で特に優秀な学生の一人、デウラ・スジナさんにお話を伺いました。

彼女はネパールのカトマンズ出身で、日本語の集中コースに通い始めて1年になります。


CLAY: こんにちは、スジナさん。お元気ですか?

スジナ:  少し疲れていますが、気分はいいです。ありがとうございます。


CLAY:  普段の生活について教えてください。

スジナ:  月曜から金曜までは朝6時に起きて、自分で漢字の練習をします。9時から12時10分までは授業があります。授業の後は家に帰って昼食をとり、宿題をします。夜はアルバイトをして、夜10時半から11時半まではまた自習します。週末は一日中働くことが多いです。


勉強と仕事を両立するのは大変です。でも日本の大学に進学するためには、知識だけでなくお金も必要です。大学を卒業すれば、将来のチャンスが広がります。だから放課後にレストランでアルバイトをしています。疲れますが、進学への気持ちの方が強いです。


CLAY:  日本での勉強は、ネパールでの勉強と違いますか?

スジナ:  ネパールでは母語で説明を聞けたので、語彙や文法を理解するのが簡単でした。

CLAYでは英語で説明される教材を使うので、英語が苦手だと調べる時間がかかることもあります。

でも、日本語の環境にいることで会話力や聞き取り力は早く伸びます。自然に日本語で話せるようになります。


また、この学校では文法や語彙だけでなく、話し方のマナー、正しいイントネーション、発音の矯正も学べます。これはとても役に立ちます。


CLAY:  日本の生活に慣れるのは大変でしたか?

スジナ:  日本は言葉も文化も違うので、すぐには慣れませんでした。でも日本に住むつもりなので、環境を理解することが大切です。学校やアルバイト先でいろいろな人と出会い、友達やつながりを作れるのが楽しいです。


CLAY:  新しい環境で一番大変だったことは?

スジナ:  上司や同僚が何を言っているのかわからないときが一番困ります。言葉を間違えて恥ずかしい思いをしたこともあります。

たとえば、最初の頃「お手洗い」と「お寺」を間違えて、「お寺はどこですか?」と言ってしまいました。とても恥ずかしかったですが、同僚が優しく教えてくれて、最後は一緒に笑いました。


来日したばかりのとき、校長のヨダ先生がとても親切でした。安いお店や病院、相談できる場所などを教えてくれて、本当に助かりました。学校の先生たちのサポートは期待以上でした。


CLAY:  これからCLAYに来る学生にアドバイスをお願いします。

スジナ:  ネパールにいる間に、自分の名前をカタカナとローマ字で書けるようにしておいてください。

また、日本に来る前に、ひらがな・カタカナと、基本のあいさつ(こんにちは、さようなら、ありがとうなど)を覚えておくといいです。


CLAY:  初めて日本に来るとき、何を持ってくるのがいいですか?

スジナ:  お金です!最初は働けないので、20万円くらいは持ってくるのをおすすめします。日本の生活費はネパールより高いです。

それ以外では、薬や好きなスパイスを持ってくるといいです。日本では高かったり売っていなかったりします。

食器やカトラリーは寮に共用のものがありますし、100円ショップでも買えます。私は自分のものを持ってきました。


CLAY:  日本に来て、何か変わったと思いますか?

スジナ:  あまり変わっていないと思いますが、日本の人たちはとても礼儀正しいです。あいさつのときにお辞儀をします。私もその習慣がつきました。

ネパールでは仕事が終わったら「バイ」と言って帰りますが、日本では「お疲れ様です」「お先に失礼します」と言ってから帰ります。日本ではあいさつがとても大事です。


CLAY:  卒業後の予定を教えてください。

スジナ:  卒業したら日本の大学に進学したいです。いくつか行きたい大学がありますが、まずは今年JLPT N2に合格できるよう頑張ります。


CLAY:  インタビューありがとうございました。新しい学生たちにとって、とても参考になると思います。

スジナ:  こちらこそ、ありがとうございました。


読者の皆さん、スジナさんの体験が少しでも参考になれば幸いです。

質問や感想があれば、ぜひコメント欄で教えてください。


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